睡眠時無呼吸症候群の検査費用とは?検査方法別に詳細をご紹介

睡眠時無呼吸症候群という病名に聞き覚えのある方は多いのではないでしょうか。最近テレビやネットでも取り上げられることが増えたため、「睡眠時無呼吸症候群の検査をしたいのですが」と言って受診される方もいらっしゃいます。

ここ数年のガイドラインでも、高血圧などの生活習慣病との関係が指摘されており、全く自覚はなくても検査をしてみると実は重症だったということもあります。

体はその状態に慣れてしまっているため、機器を使ってしっかり眠れるようになると、「こんなにスッキリ目覚められるのか」と驚かれる方もいらっしゃいます。

今回は睡眠時無呼吸症候群の検査費用について、詳しく解説していきます。

みらいクリニック大阪北浜 公式HPはこちら

患者に対して血液検査の準備を行う看護師

関連記事【睡眠時無呼吸症候群の対策方法5つ。対策しても改善しない場合はどうする?】

関連記事【睡眠時無呼吸症候群の治し方3つ。自力で改善する方法はある?】

睡眠時無呼吸症候群の検査・治療は保険適用

病院を受診して医師の診察を受けた時に、診察した医師が症状から睡眠時無呼吸症候群を疑った場合、それに関する検査は原則的に保険適用となります。

そのため、いびきを指摘されたことがある場合や、日中に強い眠気を感じることがある、などの症状がある場合、その症状の原因が睡眠時無呼吸症候群なのかどうかを調べるための検査の費用は、保険適用となる可能性が高いと考えてよいでしょう。

検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、マウスピースやCPAPと呼ばれる睡眠時の呼吸を補助する装置などの費用には健康保険が適用されます。

そもそも睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群はSleep Apnea Syndromeを省略してSASとも呼ばれ、睡眠中に呼吸が浅くなったり止まったりすることで、十分な睡眠が取れなくなる病気です。

そのため、いびきをかくようになったり、日中に強い眠気を感じたり、疲労感を感じたりといった症状が出るようになります。

強い眠気や疲労感を訴える方がいる一方で、疲労感や眠気に体が慣れてしまうことで、あまり自覚のない方もいます。

この疾患の怖いところは、車の運転中に眠気を感じると事故につながるだけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高くなることです。

そのため、自覚症状に乏しいからと放置することは、非常に危険です。心当たりがある方は一度検査を受けることをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群の検査費用

簡易検査の場合

睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合に、まず実施されるのが簡易検査です。最初から健康保険を適用して精密検査を実施することはできず、この簡易検査が必要となります。

簡易検査では鼻・指先・腹部に検査機器を装着し(検査機器の種類によって多少異なります)、普段通り自宅の自分の布団で寝てもらいます。外れるリスクなどがあるため、2回程度データを取るように言われることが多いです。

検査が終われば、検査機器を提出して、結果が返ってくるのを待つだけです。装着も簡単で、説明書を見ながら5分程度で装着可能です。

SASの検査全般に言えることですが、検査機器を装着して寝ることになるためやや寝づらく、寝ている最中に無意識に外してしまうこともあります。

この簡易検査にかかる保険点数は900点であり、1点=10円で換算すると9,000円になります。したがって、健康保険を適用して3割負担で計算すると実際の負担額は2,700円になります。これに診察料などが加わり、薬剤の処方がなければ、実際のクリニックでの支払額としては3,000円〜4,000円程度になります。

精密検査の場合

簡易検査で重症であると判断された場合には、精密検査を経ずにCPAPを使用した治療に進むことが多いです。

逆に、疑いがないまたは可能性が低いと判断された場合には、精密検査に進むことなく終了となります。つまり、重症ではないものの睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、精密検査に進むことになります。

精密検査は、入院して行われる場合と、自宅で行われる場合があります。

精密検査は簡易検査と比べて、脳波を含めより多くのデータを取るために様々なセンサーを身体に装着する必要があります。

そのため、検査機器を装着する難易度も簡易検査に比べて格段に高く、入院して検査する方が手軽であるため入院を希望される方が多くいらっしゃいます。

入院といっても夕方に入院して翌朝には退院することになるため、本当に寝ている間だけの入院、といった感じです。そのため、仕事などの日常生活にも影響が少なく、若い方でも問題なく入院で検査が可能です。

入院での検査の場合は検査費用に加えて入院費用がかかるため、病院によって異なりますが、実際の支払額としては3割負担で30,000円前後になることが多いようです。

一方で、自宅で検査する場合はこの入院費の部分が不要になるため、検査費用の37,500円(保険点数3,750点)に加えて診察料がかかったとしても、健康保険を適用して3割負担で計算すると、10,000円〜15,000円程度になります。

オンライン診療の場合

実はオンライン診察の場合も、簡易検査・精密検査にかかる保険点数は同じであるため、費用としては大きく変わりません。診察料などの保険点数が、クリニックや病院を直接受診した場合に比べて安く設定されており、保険適用となる部分の費用は少し安くなります。

一方で、対面診療の場合にはなかった、システム利用料(情報通信機器の運用に要する費用)がかかりますが、こちらは保険適用外となっています。実際の支払額は医療機関によって多少異なるものの、同じ医療機関を対面で受診した場合と比べて1,000円も変わらないことがほとんどです。

睡眠時無呼吸症候群の検査の流れ

簡易検査の場合

まず、いびきを指摘された方や睡眠時無呼吸症候群(SAS)が心配な方が医療機関を受診された場合、SASに関する詳細な問診が行われます。

日中の眠気の度合いに関してや寝ている間の情報などをお聞きしますので、可能であれば一緒に寝ているご家族と一緒に受診されることをお勧めいたします。

SASの問診では以下のようなことが聞かれることが多いため、もし一緒に受診することが難しければ、あらかじめご家族に聞いてメモしておくとよいでしょう。

・いびきをかいているか、いつ頃からか

・呼吸が止まっていると言われたことはあるか、いつ頃からか

・夜中に目が覚めるか、夜中にトイレに行くか

・寝相が悪いか

・寝汗をかくか

医師がその問診を見た上で診察し、SASの疑いが強いと判断した場合に簡易PSG検査(PSG:Polysomnography)が行われます。

医療機関から検査機器が貸し出される場合と、医療機関から検査会社に依頼して検査会社から検査機器が郵送されてくる場合があります。

どちらの場合でも、寝る前に検査機器を自分で装着し、普段通りに寝てもらうだけで、寝ている間に必要なデータを検査機器が集めてくれます。

あとはその検査機器を医療機関に返却するか検査会社に返送するだけで、検査は終了です。検査結果が出たら医療機関を受診していただければ、検査結果についての説明があります。

精密検査の場合

簡易PSG検査の結果、明らかな重症ではないもののSASが強く疑われる方については、精密PSG検査に進むことになります。

病院に入院して精密PSG検査を受ける場合は、相談の上で入院の日取りを予約していただき、夕方の決められた時間になったら病院に入院してもらうことになります。

入院時間や病院にもよりますが、夕食が提供される場合や、夕食は食べてから来てそのまま検査機器を装着して寝てもらう場合などがあります。朝起きたらそのまま検査機器を外してもらい、退院という流れになります。

一方、自宅で精密PSG検査を受ける場合は、簡易PSG検査の時と同様に、医療機関から検査機器が貸し出されたり、検査会社から送られてきた検査機器を、ご自身で装着して寝てもらうだけで大丈夫です。

簡易PSG検査に比べて装着の手間がかかるものの、イラスト付きの説明書や動画があることが多く、装着に困ることはあまりないと思われます。

検査が終われば機器を返却していただき、結果が出るのをお待ちください。病院に入院して検査した場合でも自宅で検査した場合でも、後日医療機関を受診して、医師から結果についての説明を受けてください。

オンライン診療の場合

オンライン診療の場合でも検査の流れは変わりません。問診があり、診察した医師の判断で必要と判断された場合に、簡易PSG検査、精密PSG検査を受けていただくことになります。

検査結果の説明もオンラインで受けることが可能であり、病院・クリニックに受診することなく検査を受けることも可能です。

睡眠時無呼吸症候群の治療内容

治療の流れ

軽症の場合で自覚症状に乏しい場合は、経過観察になることがあります。軽症〜中等症で自覚症状がある場合は、OA(Oral Appliance:口腔内装置)治療や体位治療が選択肢になります。

OA治療とはマウスピースを用いた治療法であり、下顎を前方に動かすようにすることで、気道狭窄・気道閉塞しにくくする方法です。睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた後、歯科医院でマウスピースを作ってもらうことになります。

体位治療とは睡眠中の姿勢を工夫することで、無呼吸・低呼吸を減らす方法です。そもそも睡眠時無呼吸症候群は仰向けになった時に起こりやすく、重力の影響で舌が落ち込んで気道を塞いでしまうことが主な原因です。そのため、横向きに寝るだけで症状が改善することもあり、有効な方法であると言えます。

重症の場合はまずCPAP(Continuous positive airway pressure)治療が第一選択となります。枕元に機械をおいて寝る時に装着することで、寝ている時の無呼吸・低呼吸を機械が感知すると空気を送り込んで呼吸をサポートしてくれます。

使い始めの時は慣れないため、寝にくさを感じることもありますが、比較的すぐに慣れてしっかり眠れるようになります。起きた時の熟眠感の改善が一番効果を実感できる部分だという方も多いです。

もちろん、人によって合う合わないがあるので、必ずこの方法でというわけではありませんが、基本的にはまずこれらを試してみて、合わなければ他の方法にかえたり、効果不十分なら組み合わせたりすることが多いです。

治療にかかる期間

治療に必要な期間はSASの原因やその人によって大きく変わります。SASの原因の一つに肥満がありますが、その場合は原因(運動不足や食べ過ぎだけでなく、病気による肥満もあります)の対策を行って効果が出ればSASの症状も改善することが多いです。

一方で原因がはっきりしないSASもあります。その場合は治療を継続しつつ、定期的にSASの指標となる数値(AHI)を計測していき、改善がみられれば治療終了となります。

治療にかかる費用

治療の種類ごとに説明していきます。

OA治療の場合、病院やクリニックでSASの診断を受けていれば健康保険の適用であり、費用は医療機関によって異なるものの、3割負担で約10,000円程度となることが多いようです。

体位療法は、本記事執筆時点(2025年08月)では保険適用になっていません。クッションや布団を丸めて置いたりする方法もありますが、効果的とは言えません。海外では、振動により体位を変更させる装置が承認されている国もあり、そういった装置を自費で購入することは可能です。保険適用ではないため値段の幅が大きく10,000円〜30,000円程度(ものによってはもっと高額なものもあるとのこと)で販売しているようです。

メーカーによって装置の質が異なるため、一様にお勧めはしづらいですが、人によっては一定の効果があるようです。

CPAP治療の場合もOA治療と同様に、SASの診断を受けていれば健康保険の適用です。使用する機器をレンタルして使用することになるため、毎月の機器使用料などが必要で、3割負担だと月々4,000円〜5,000円程度になることが多いです。

睡眠時無呼吸症候群の検査を検討されている方は、大阪市中央区のみらいクリニック大阪北浜にご相談ください

今回は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の改善方法や費用、健康保険の適応についてご紹介しました。

日本人は世界的に見ても睡眠時間が短く慢性的な睡眠不足と言われています。原因としては長時間の勤務であったり、スマホやゲームの長時間の使用などさまざまな理由があります。

満足した睡眠が取れていないと感じている方は、自分では気が付かないうちにいびきや無呼吸が起こっている可能性もあります。

睡眠時無呼吸症候群と診断されていない方でも、いびきや日中の眠気、疲れなどにお悩みがある方はみらいクリニック大阪北浜までご相談ください。オンライン診療・院内診療に対応しており、LINEからご予約・お問い合わせ可能です。

ご予約・ご相談はこちら

みらいクリニック大阪北浜 公式HPはこちら